第54回のテーマは「陶器を描く」

絵・文 地球・絵手紙ネットグループ
特別講師:滝田妙子













徳利

徳利(画仙紙、毛筆、没骨法)

 「没骨法で描くに当たっての注意点。いかに簡潔に描くかがポイント。モチーフはくり返し写生して、その形をしっかり念頭に於いて描きます。モチーフが大きければ大きい程出来上がりの存在感が薄れますので、要所要所を線描(鈎勤法)で表現します。

徳利(画仙紙、割箸)

 清酒が入ってたものです。染付の梅絵に(伊東)深水銘が入っている故、捨てきれず四十年以上も我が家にあります。

 線描 包丁持ち、もしくは挟み持ちで輪郭と梅の枝を描く。
 彩色 梅絵は実物通り没骨法で表現し、藍で立体感、存在感を出しました。
 文章 八十パーセント採水違いではないかとの思いから出た言葉です。

教訓茶碗
(マーメイドリップル紙:凸凹している荒目の紙質が特徴、油性ダーマート)


教訓茶碗

著置

ティーカップ

 焼締陶で窯変した独特の風合いをもつ沖縄民芸品。用紙の特徴を生かし、輪郭も彩色も油性ダーマートを使い、陰影のみ顔彩を使用します。彩色は、芯を長めに出し、腹で塗ると凸凹が表現できる。描いただけで凸凹の感じが出るのがマーメイドリップルの特徴です。

著置(ポストカード、レインボウ:水性紙巻色鉛筆、文章は2_のプロユース)

 あちこちの陶器市で形に惚れて買ったものです。それぞれ粕薬の色は違いますが、線の強弱だけで表現し、水筆で溶かしました。今回は茶色のレインボウを使用。注)レインボウは、水性色鉛筆と違い、描いた線はそのまま残りますので強弱はしっかりつけて描きます。

ティーカップ(ポストカード、ビグマペン0・5ミリ)

 青春の思い出が詰ったティーセットの中のひとつです。生涯青春の気持で、青色インクペンを使用しました。輪郭と模様を線描。彩色 水性色鉛筆で、模様は塗りつぶし。模様以外はハッチングです。水の加減で明暗をつけます。水筆は一回一回色鉛筆を溶かすごとにきれいに洗います。

調味料入れ(画仙紙、プロユース2・0)

 スペイン土産の民陶です。ガラス和が使ってあるとの事で、鮮やかで多彩。その上、今年の干支なので描きました。モチーフの口から順次輪郭を書きました。彩色は薄い色からです。細かい絵柄ですが、画仙紙なので他の色と混ざる事もなく仕上げられます。

最後に


調味料入れ(シーラ)

 用紙はすべて手軽に描けるハガキサイズで、用筆も今迄に買い揃えたものを使用しました。モチーフの特色が出せる様なハガキ選びも楽しいものです。皆様もぜひ試して下さい。

 構図 なるべく大きく全体が想像できるように、口緑を何処へ、どのくらいの大きさに措くかを決めたら、口緑から高台方向へと形を描きます。
 線描 絵を参照。
 彩色 塗り残し、薄、中濃、濃の順で彩色し、最後に藍で陰を表現します。
 文章 器への思い入れや、使い勝手等自分へのメッセージを書きましたが、絵にそえる言葉は受け取った方がホッコリするような言葉があるとうれしいですね。
 雅印 最後にしっかり押しますが、場所に悩やむ時は、印を押し切り抜いた紙を当ててみて、場所をきめると失敗がありません。

地球・絵手紙絵ネットグループ会報 「絵てがみの心」より抜粋(無断転載を禁じます)



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