第55回のテーマは「水彩鉛筆で描く」

絵・文 地球・絵手紙ネットグループ
特別講師:杉田あや子










いちご

いちご(油性サインペン)

 「いちごの輪郭はサインペンで描きます。いちごのツブツブはサインペンで付けたがクレパスで発色しても良いです。顔彩と同じ気持で色を選んでハッチングするといいですね。
 「ヘタの所は黄色系と若葉系を重ねてハッチング。実はオレンジ系でザッと大胆にハッチング。柵かくハッチングすると水彩鉛筆嫌いになるので大胆に雑系で…。オレンジから赤系色を選んで甘味旨味仕上げは丁寧に緻密に力強くハッチング。


白ゆり

 葉はいちごの引立役なので緑系で楽しむことをおすすめ。水筆で溶かす。水彩鉛筆はハッチングした線を残す事が大切と木下誠先生のご指導。全部溶かすと顔彩で彩色したのと同じになるからです。
 その時は乾いてからハッチングして、その後は溶かさず線を残します。彩色は水筆の腹を使っていちごの姿のポイントを溶かしてあげるといい。美しくあざやかで「食べ頃」を表現してくれます。水彩鉛筆はハッチングの苦労を美しいものへと変換してくれるお道具です。絵手紙はいつも白い個所をして呼吸させてあげましょう。

白ゆり(油性サインペン)

 いっぱいハッチングして少し心がつかれ小休止。白のゆりを描きました。白い花ビラの裏や花の深み等に水筆でねずみ色をとり、薄くつけてあげました。花ビラの点はライカラー銀でトントンしたのですがやりすぎました。茎や葉は自由にハッチング。絵手紙は、心の小休止を持ちながら長く続けてゆきたいです。自分をとりもどす世界があることは幸なことと、今更ながらめぐり会った絵手紙に感謝しています。文は心のおことばとして、雅印は全体のバランスで心の感性を養って下さい。

みかん(点描で。油性サインペン)


みかん

 みかん全体に明るい薄いオレンジでハッチングする。みかんの中味の実は更に薄いオレンジで軽くハッチングする。みかんの皮の裏側は黄色系統で軽くハッチングしました。水筆の腹で色を溶かしますが下から上へと丸味にそって溶かしてゆくといいと思います。乾いてからオレンジ色を水につけて軽くトントンと表情をつけました。みかんの実に付く薄い皮はラインカラー銀でモヤモヤ感を出してみました。影はねずみ色の鉛筆を水筆でぬらしてとり、薄く付けました。

赤カブ(油性サインペン)


赤カブ

 「エンジ」系を中心にハッチング、赤系もポイントにハッチングしました。茎の根元は、黄土を主に水で溶かしたカブの葉は練糸で明るくして「生き生き感」を出しました。水筆はカブの丸味を出す様に筆の腹で溶かす。白い個所を残して呼吸させてあげる。


とうがらしとニンニクの飾り

とうがらしとニンニクの飾り(油性サインペン)

 ネオカラーでハッチング、一気に仕上げました。水彩鉛筆でこれだけの絵をハッチングするにはひと苦労有りますが。ネオカラーのお陰で絵手紙の世界に広がりが見えた感ありです。画材が変わっても学んだ事はハッチングしている時浮かんできます。最初は生抜きに大胆にハッチング、仕上げは「ていねい」なハッチングと雑と緻密さの混合で味い深い一枚へと変貌するからお面白い。

< 水彩鉛筆も深くなると12色から24色へと色々な画材に目が向きます。水彩クレヨンネオカラーカランダシュに出合ったのもこんな時です。クレヨンなので大きなモチーフにピッタリです。細かいモチーフは水彩鉛筆で大きいモチーフはネオカラーと使いわけています。

全体を通して

 好きな水彩鉛筆も文にするむずかしさを味わいました。気軽に引き受けた事反省しきりです。自分で試して魅せられた水彩鉛筆ですが、描けば描くほど自分流になっているのではと思うこともしばしば。十人十色と木下先生の声がきこえます。この機会に水彩鉛筆を好きになり奥の深さを味って下さい。

地球・絵手紙絵ネットグループ会報 「絵てがみの心」より抜粋(無断転載を禁じます)



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