第57回のテーマは「割箸を使って描く」

絵・文 地球・絵手紙ネットグループ
特別講師:齊藤フク子

割箸にしか出せない線は、木下誠先生が発案した包丁持ちで、回しながら描くことでますます多様な線で描くことが出来ます。

飾りカボチャ


飾りカボチャ








↑オン・マウス

 毎年、花屋さんに並ぶ飾りカボチャ、今年も買ってしまいました。二つ描く時は、小さい方を手前にするとバランスがいいです。中心の軸から描き、手前の丸みの一ツをくるりと描いてしまいます。その脇へ続けて出来上がり。色は一番ふくらんでいる所を白く残すと決めて鮮光黄、上朱と三段階にします。後の大きい方も、頂点の切り口を描き縦の縞は外側の丸みに合わせます。
 やはり黄に上朱を少し混ぜて塗り、下側は若葉のあと青草を下めに、一番下方に本藍で濃くして安定感を出します。どんなモチーフでも、紙の白と薄い色、濃い色の三段階で仕上げるのが木下誠先生の教えです。





イチヂク


イチヂク

 少し色付くとムクドリに食べられて、いい形の物を見つけても、中は食べたあとで空洞なんてこともあります。まず、ヘタから描き、そのまま、下側の輪郭をグググッと引きます。
 割箸を回しながら描くとまだ墨が残っている箇所があり、上の輪郭まで引けます。その後、中心のくぼみを描き放射状に引いて丸みを出します。色はまだ青い所は若葉、エンジや紫、本藍などで色付いた所を塗ります。



タコ


タコ

 にぎり寿司に入っていたら、よけてしまい串ざしのオデンも一度も食べたこと無く、買う時は主人のおつまみ用がほとんど。
 今回は割箸のモチーフに合うのではと、大きめのものを買ってみました。まず切り口から描きそれにつなげて下の線、上の吸盤をだんだん小さく向きを変えて描いて行きます。くるっと巻いてあるところから、こんな文が浮かびました。彩色はエンジと紫で吸盤の白は紙の白を残すことが大切です。



漬け物


漬け物

 器がメインのつもりでしたが、砥部焼きの器はシンプルなので漬け物で彩り華やかにしてみました。まず器の淵から引き始め、内側に二重の線を引きます。そのあと器の下の線、糸底へと描きます。中の漬物は手前の物から順に描いて行き、用紙に少し空きがあったので割箸も描きました。
 色は器の模様は線を引かず直接、群青で描きました。キュウリの外側は青草、中は若葉、人参は上朱と黄色を混ぜたもの、カブの軸は若葉で実の方は紙の白のまま、影に本藍を薄くつけます。出来上がりが気に入ったので、こんな言葉になりました。



手付きのかびん


手付きのかびん

 ゴロンとしているので割箸を一膳のまま、折って描いています。持ち手をささえの手前から描き、淵まわりを描いています。厚みの二重線は、割箸の裂けた線でそれらしくなったのであえてそのままにしています。
 外側の線は、タップリつけて左側からいっきに引き、墨が足りずに右からも下に引きました。作り物は似ている色でいいと思います。ここではエンジや群緑、黄土を実物をみながらつけています。器の中心は奥深くを表わす為、本藍をつけ、暗くても黒は使いません。

アジの開き


アジの開き

 若い頃、お店の焼き魚定食を、私だけが秋刀魚の頭と中骨を残して恥しい位でした。その後、絵手紙仲間と旅行の朝食でアジの開きをまるごと食べて、特技にしてもらえました。
 魚は目から描きます。その目のどの辺から輪郭があるか見ながら、下の輪郭、中心の線、上の線へと進んでエラやゼイゴと描きます。
目のように小さな所は墨の量を加減してボタッとならないよう気をつけます。ゼイゴを割箸で描いたあと白のダーマートで強調し、背の中心あたりは本藍で乾いてから腹の部分に銀の絵の具を塗って、油の多い所は黄土をつけています。文は狭い所に多めなので0.7mのゼブラのサラサ。ブルーブラックです。

最後に

 墨は思い切って沢山つけて、描き初めと終わりの違いを楽しんで下さい。

地球・絵手紙絵ネットグループ会報 「絵てがみの心」より抜粋(無断転載を禁じます)



Menu;

メインページ(ぎゃらりー)

ひとりごと -今月の一枚-

絵手紙をはじめてみたい人のために

雑記帳 −絵手紙展のご案内など−






mail@chikyu-etegami.net
地球・絵手紙ネットグループ