第62回のテーマは「割り箸で描く」

絵・文 地球・絵手紙ネットグループ
特別講師:三原智恵子

割り箸は色々な使い方があります


かぼちゃ





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 割り箸は色々な使い方があります。
○そのまま使う
○先を細く削る
○折って使う 等々。
 割り箸の角や面を使うと、他の筆記具に比べ特におもしろい表現が出来ます。今回は太い方を3〜4Cm折って描いています。やり直しは不可能なので緊張感があります。墨は青墨を使用し、その度磨ります。割り箸の先端にたっぷり3Cm位付け、包丁持ちでハガキの下の方から上に向かって線を描いていきます。
○割り箸の材質は墨の吸い上げの良い物を使用しております。
○割り箸で描く場合は画仙紙ハガキが相性が良いです。

かぼちゃ

 毎年送ってくださる北海道のかぼちゃです。「栗坊」という品種で味も栗のようにホクホクして叔父の自慢の作です。産地直送、お礼は絵手紙を描いて送ります。寒い時に食べると、心も身体も温まりますね。
 ハガキに描く場合は全体を入れずにはみだして描くと大きさが表現出来ると思います。彩色は始めに赤らんでいる部分を入れてから若葉と鶯茶線か青草、深みを出すのに群緑と本藍を二色ずつ混ぜて使っています。文章は筆ペンで入れました。

お福さん


お福さん

 お正月には必ず飾っております。正月期間中はおめでたい物づくしになります。
 表情を出すのが難しいですが、顔や身体もふっくらとハガキいっぱいに描くようにしました。所々、塞がボテッとなりますが気にせず、これも味のひとつと思いながら描いています。割り箸の墨が少なくなったら目を入れます。顔の色は肌色という顔彩を使っています。着物の柄はダーマートの白です。



福助


福助

 お福さんと同じ紙の張り子で出来ています。片方より一対で飾っております。いつまでも夫婦円満でいる事が幸せですよね。誰でも知っている日本古来の玩具を描いて送ると喜ばれる事と思います。
 お福さんも福助も太目の線で描いた方がどっしり感(存在感)が出てちょっと迫力が出るのかと思います。可愛いらしさを出すには目と口を離さずに描きます。




 最近は、高級なのでお祝事でしか使われなくなったのでしょうか、全く食卓には出なくなりました。魚料理もお店で買う事が多く、自宅で「さばく」という面倒な事はしなくなりました。我が家では絵のモデルの時のみになってしまいました。
 鯛は唇や目から描いていきます。口を開いてやると勢いが出て表情豊かに見えて来ます。又、鯛の大きさを出したかったので全体を入れず顔の部分だけにしました。鯛の色は辰砂と紅梅で彩色し最後に本藍を入れました。

カーネーション


カーネーションbr>

 最近は花も季節感がなくなり一年中出回っている花のひとつになってしまいました。それでもお祝事の花の中には入っているカーネーションです。花の色も赤、ピンク、黄色と沢山の色がありますが、どちらかというと華やかではなくひかえ目な花です。
 割り箸では描きづらいかもしれませんが、たまには主役にしてあげたいですね。一〜二本大きく描くと素敵です。又、花びら一枚の形をよく見る事、手前の花びらから描き重なっている部分を描いていきます。花びらを間引く事も大切です。花の色は上朱をベースに紅色を入れ深みを出し、枝葉も若葉から花白緑をのせ生っぼい感じにしています。


花入れ

花入れ

 中国の陶窯で焼かれたもので表面がつるつるしている磁器で出来ています。磁器で出来ている物は割り箸で描くのはむずかしいかもしれません。外側は太い線で中の模様は割り箸の墨が減った頃に描くと細い線が描けます。白い花器ですが、影になるところに自群を入れ図柄の所は群青色で彩色しました。

最後に

 自分が楽しんで描く事と相手の方の気持を大切に、文章をしたためるのが大事かと思います。つい絵を描き終わったらホッとして文章や字が置き去りにされがちです。絵手紙にこうしなければいけないというルールや決まりはなく自由に楽しめば良いのではないでしょうか。

地球・絵手紙絵ネットグループ会報 「絵てがみの心」より抜粋(無断転載を禁じます)



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