第58回のテーマは「寸景スケッチ」

絵・文 地球・絵手紙ネットグループ
特別講師:佐藤武

はじめに







 風景、景色、光景、情景、似ている言葉がいろいろ有りますが、今回は寸景スケッチです。 私たちスケッチと言っている描き方、机上でなく屋外で描く絵手紙全てが「寸景スケッチ」です。

  先ず私たち日常生活で、目に映る広い範囲の眺め、これが風景です。この風景の一部分を、はがきに入る様に切取ったのが寸景。その切取る範囲は自由にご自分で決めたら良いでしょう。これは街でも、山、海でも何処でも同じです。
 絵は描いたけど文章が書けない。このような時は、お友達が出来た、海の色が椅麗、風が爽やか、その時浮んだ言葉が良いです。又会話をそのまま文字にしても良いでしょう。後からでは臨場感が薄れます。
 幾度かスケッチに出かければ要領がわかり、回数を増すごとに楽しくなります。 スケッチは気象条件の良い時ばかりではなく、暑さ、寒さ、風を避けて無理は絶対禁物です。ぜひ外に出てスケッチを楽しんで下さい。

五百羅漢(川越)


五百羅漢(川越)

 小江戸川越のお寺さん喜多院の境内には羅漢さんがいらっしゃいます。それぞれの姿で、何をして居るのかどんな意味が有るのか、良く解らないので、勝手に感じた文章を入れてみました。一人一人皆意味があるのでしょうけど、描くのは一体でも二体でも複数体でも良いでしょう。 荒めの画用紙に耐水性サインペン0・8_、彩色は顔彩の本藍を使いました。後はプチカラーの茶も少し入れました。大勢いらっしやる羅漢さま、楽しみながら描かせて頂きました。



菖蒲園


菖蒲園

 秋の菖蒲園を描きました。画用紙はがきにダーマートグラフ黒です。先に身近な線を太く濃く、後から遠くの線は細く薄く、を意識して描きたいです。鉛筆、ダーマートグラフは、この様な描き方が出来ますが、太さの固定されているサインペンでは難しいです。その時はパイロットのレタリングペン2_を使っては如何でしょう。又彩色は出来るだけ明るくしましょう。混色しないで重ね塗りにすると明るくなります。



ライン下り(長瀞・荒川)


ライン下り(長瀞・荒川)

 「車」社会です、舟はあまり乗りませんね、私は二十年ぐらい前に職場の人と長瀞舟下りを楽しみました。木造船です。飛沫がかからない様にカッパを着てね。動く物のスケッチは、時間は短く、やはり残像が必要かと思います。描き始めても途中で舟は其処には居ないです。頭の中に残った絵を描くようになりますね。耐水性サインペン0・8_で、彩色はプチカラー水筆を使いました。文章もサインペン0・8_です。

機関車(新橋駅前のSL)


機関車(新橋駅前のSL)

 山手線新橋駅前でサラリーマンのアイドル、機関車を描きました。文章をメモしないで書いたので失敗しました。耐水性サインペン0・8_、彩色はプチカラーを水筆で彩色しました。
 絵は描けるけど文章が書けないっていわれる方が多いですよね。立派ですごく感動する文章は何処かに置いといて、その時の天候とか、機関車の頑張った時の事、線路からこの場所にどうやって運んだのだろうとか、単純な言葉で良いと思います。この機関車は姫路機関区で百八万キロメートルも走ったそうです。地球の周り二七回です。

ポスト(懐かしいポスト)


ポスト(懐かしいポスト)

 お役御免の懐かしいポストが郵便局のオブジェ (廃品) であります。植え込みの中で可哀相、誰かお手紙入れてくれと言っているようです。今は丸いポストが四角いポストになって、角が取れて丸くなるって聞くけど、反対ですね。
 画用紙はがきにダーマートグラフ、彩色は水彩色鉛筆を水筆で塗りました。邪道かもしれませんが、水彩色鉛筆も水に溶けるので彩色に使いますよ。試してみては如何でしょう。

長瀞駅


長瀞駅

 秩父鉄道秩父本線、この長瀞駅は関東駅百選の第一回選定駅だそうです。レトロと言う言葉がぴったり当てはまる可愛い駅。自分の上京当時はあちこちで見られたけれど、今ではほんとに懐かしく田舎を思い出しながら描きました。
 画用紙はがきに耐水性サインペン0・8_で、彩色はプチカラー水筆です。後ろには駅のプラットフォームとか山とかが見えましたが省略しました。駅前にはこれ又レトロな郵便ポストが、昭和三十年代にタイムスリップで楽しめました。



おわりに

 こう描くのです、こうしなければならない、そんな決まり事は無く、でもこうした方が良いですよ、一と言うのは幾つか有ります、ご自分の描き方で描くのが一番です。屋外です、他人の迷惑にならない様にスケッチを楽しんでください。ありがとう御座いました。

地球・絵手紙絵ネットグループ会報 「絵てがみの心」より抜粋(無断転載を禁じます)



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