第60回のテーマは「スケッチ 人物を描く」

絵・文 地球・絵手紙ネットグループ
特別講師:齋藤美代子

はじめに



↑オンマウス

↑オンマウス

 絵手紙のモチーフの一つ、人物を描いてみましょう。人物は私たちがいつも描く野菜や花、くだものと違って動くモチーフです。

 街角や電車で絵心をそそる雰囲気の人に出会った時が、私が人物を描く時です。目の前にいるその人がいつ動き始めるか分かりません。眠っている時や本を読んでいる時は、少しの間、じ一つとしてくれています。そんな時がチャンスです。手早く筆記用具を出してスケッチしてみてください。
 旅先でスケッチしたものは帰宅して眺めた時、描きながら感じたことまでも思い出し、写真で見る旅の思い出より忘れ難い大切な旅の記憶になります。
 あまり人物を描いたことがない人も是非挑戦して面白さを実感するとともに、大切な旅の記憶を作って下さい。



旅先の二人を


旅先の二人を

 旅先で夕日を眺めている二人を、そーつと描いてみました。海の色が深くなつていき、空の色も変わっていく一瞬を描き留めました。日の入りは、また明日への希望の時間でもありますね。


船旅で

船旅で

 船旅で出発をデッキで眺めていると、静かに動き出す船から、港で手を振る人を眺めている男の人がいます。その後ろ姿の男性を描きました。港が遠く小さくなつていく、せつない時間でもありますね。
 目の前にいる人、少し離れた人、風景の中の人などその場によって大きく描いたり、小さく描いたりします。幼い子供なども可愛らしい今を描きとるのも楽しいものです。幼い子供を描くときは、頭と体の割合に注意し、腕や足をふくよかに描くと子供らしさが出ます。また、年老いた人は背中の線で表すことも出来ます。
 今回のような、人物や景色は出先で描きますので、私は持ち運びやすい20レタリングペンと太ペン等で描きます。ダーマートで描くこともあります。

ハワイで


ハワイで

 ハワイの海の色、空の色、行きかう人が身に着けている色を見ていると、楽しく陽気な気分になってきます。そんな日頃見ない色にあこがれ描いてみました。
 人物の場合、原則は頭から描き始めます。頭の部分が定まったら、次に肩の位置と肩幅を描き上半身から下半身、腰、ひざへと位置を確認しながら描き進めます。その時に頭の大きさから上半身の長さや下半身の長さを目分量で決めて描く。また、歩く姿を描くときは、右足が前に出ている時は当たり前ですが反対の左手が出ます。また、腰や腕や足など曲がっている方に現れる服のしわもよく見て描きます。


大磯の海岸で

大磯の海岸で

 自転車で大磯まで走って海岸に出たら、ハングライダーに出会いました。大海原に向かい気持ちよさそうに飛んでいる姿が美しく、自転車を止めて急いで筆記用具を出して海の風を感じながら描く心地よい時間でした。
 人を描くスケッチは時間との勝負であっという間に目の前から人がいなくlなってしまう事もありますので、彩色して仕上げることが出来ない時は、色の特徴をメモして忘れないうちに帰宅後彩色します。

深夜の電車内で


深夜の電車内で     新幹線構内で

 夜更けに乗った電車の斜め前の紳士の後ろ姿から、疲れた様子が伺い知れたので、そっと邪魔しないようにスケッチして自宅に帰ってから色塗りをして仕上げました。

新幹線構内で

 新幹線での待ち時間、体を休めながら、おしゃべりする人、スマホを眺める人などそれぞれの姿がありますが、身動きもせず本を読む紳士が前方に見えたので急いでペンを出して、はがきに描き留めてみました。
 旅に出た時の待ち時間に電車の中の退屈な時間、風景に人を描き入れたい時、あまりにも可愛い幼子に出会ったとき、外国人らしい特徴の人を見つけ描きたいと感じた時に描く。人物は近くにいる正面からは描きにくいので少し離れた人や後ろ姿や斜め前の人、眠っている人、新聞など読んでいる人などが描きやすい。

地球・絵手紙絵ネットグループ会報 「絵てがみの心」より抜粋(無断転載を禁じます)



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