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地球・絵手紙絵ネット協会会長 木下 誠



<第1話 絵手紙文化に明るい日差しが>

 新しい年、寅年はどんな年になるのでしょうか。  昨年の大きな変化は、政権交代という大きな出来事でした。この変化が今後どのように進んでいくのか、期待と不安が入り混じった一年でしょうか。政治・経済の動向はもちろんですが、身近な問題で、私が期待するのは、「郵政事業民営化の見直し」 の方向です。
 これは、手紙文化の観点から、いささか明るい展望が持てそうな変化です。郵政事業が民営化された以降の状況をみれば、文化よりも営利主義一辺倒が目立ち、正直、私は日本の手紙文化は中核を失い、滅亡の時を迎えるのではないかと悲観的でありました。
 ところが、政権が変わり、明るい展望が開けてきました。絵手紙の愛好家としてこんなにうれしいことはありません。「民営化見直し」により、郵便当局が「手紙文化」の活動を活発に展開することを期待するとともに、私達民間団体も従来以上に活躍をしたいと思います。

 幸いにも、この新年にあたり、私たちの協会が編集する「絵手紙事典」が発行されます。この一冊で絵手紙の基本(コツ)がすべてわかるような、内容の詰った本が欲しいと、かねてから要望のあった声に応える企画の実現です。
 絵手紙を描いてみたいと思っているけれど、なかなか飛び込んでいけない人、どうぞこの本を見て気楽に始めて下さい。また、もう何年も絵手紙しているけれど、マンネリ的で悩んでしまう、とおっしゃる方も、気分を変えてこの本から前向きのヒントを見出して下さい。
 私は「絵手紙は、技法じゃない心だよ」と言ってきました。 ちょつと抽象的ですが、言いたいことは「絵というものは教えることは無理だ、自分で学ぶものだ」と思うからです。
 では、どうして講師をしたり、本を作ったりするのですかと質問されそうです。それは、私自身を含め、多くの絵手紙愛好家がたどってきた工夫や経験・研鐙を考え、つまるところ 『絵手紙は、コツ(基本)さえわかれば誰でも描けます。そして工夫しながら一生懸命に数を描けば、その人なりの自分流絵手紙が出来あがるものです。』と思うからです。
 そして、将来、絵手紙はただたんに「手紙」という意味・内容というだけでなく、実用の手紙ではあるけれど、手描きの美を加えたもっと価値の高い『私たち庶民の芸術』でもあるという評価を受けることも、夢ではありません。夢は育てるものです。新しい年も夢に向かって動いていきましょう。

地球・絵手紙絵ネット協会会報 「絵てがみの心」より抜粋(無断転載を禁じます)

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