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25回のテーマは「巻紙に描く絵手紙」
絵・文 地球・絵手紙ネット協会、特別講師:香坂弘子


 日本の手紙文化は江戸時代から巻紙に墨で書いてきた歴史があります。紙にもいろいろありますが、パルプを原料とする洋紙と主に植物の繊維(樽・三種・雁皮など) で漉いた和紙があります。用途により大きさも質も異なり、それぞれ持ち味を出してくれます。

■ 巻紙に至るまでの手紙に用いた紙の形は
立紙(半紙24センチ〜26センチ 横32・5センチ〜35センチ)
折紙(立紙を半分に折ったもの)
切紙(折紙を切ったもの)
巻紙(半分に切った切紙を接ぎ合わせて長くしたもの)

■ 紙の質

 巻紙の種類は多く、紙質もそれぞれ違います。かすみ、にじみが出やすい紙、あまりでない紙、ざらつきのあるもの、表面が滑らかな紙などがあります。まず自分の描きやすい紙を探すのも大切ですが、いろいろな紙に描いてみると思いがけない発見があります。

■ 筆の特色を生かして

 筆は他の用具では出ないかすれ、にじみ、力強さ、伸び伸びした線、やさしさ、温かさが相手に安らぎを与えるものです。墨は青墨が良く、絵はややうすく、文は濃くします。筆は上の方を垂直に持ち、ゆっくり線を引きます。墨は一度つけたらかすれるまで描きます。モチーフによって墨の渡さ、線の太さで変化をつけるのも楽しみです。

■ 絵と文章は心を込めて

 巻紙は細長い用紙なので、絵と文のバランスを考えて描くことが大切です。手紙ですから絵ばかり大きくても良くありません。絵はモチーフをよく見て、感動し、心で感じて手を動かすことを心がけて下さい。彩色は、巻紙は吸水性がありますので、手早く色をつけましょう。紙の長さは70センチ〜80センチ位が良いでしょう。文章は、ハガキと違いたくさんの文章を書きます。具体的に○○様と書き始めると話をしているように書くことができるでしょう。字は誰でも読めることが大切です。

■ 落かんは絵手紙のまとめ

 心を込めて措いた巻紙の絵手紙に印を押す位置は、全体のバランスを考え、巻紙の長さにより、二カ所位に大、小違った印をしっかり押します。絵手紙をまとめてくれる大切なものです。心をこめて押しましょう。

 巻紙の絵手紙は文が多く大変だと思っている人もいますが、自分の気持がたくさん書ける、伝えられるすばらしい手段です。ご無沙汰している方に、自分の近況を話したい方に、是非巻紙で描いてみましょう。幸せを味わっていただきたいと思います。

地球・絵手紙絵ネット協会会報 「絵てがみの心」より抜粋(無断転載を禁じます)

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